地域社会の活性化

 当行では、地域活性化の取組みを最重要課題の一つと認識し、地方公共団体の取組みを支援することはもとより、主体的な担い手の一人として、地域のさまざまな課題解決と新たな価値創造に向け、行政、企業やNPO法人、教育機関等と連携し、引続き積極的に取組んでまいります。

図①

地方公共団体との連携・協働

 地域活性化や住民サービス向上に向け、地方公共団体との連携・協働を進め、さまざまな取組みを展開しています。

包括協定の締結

埼玉県および17市町

(2025年7月現在)

地図①

茨城県五霞町との包括連携協定の締結

茨城県五霞町は、埼玉県に隣接し、経済圏・生活圏等が重なっている自治体で、当行では1994年より町の指定金融機関を務めています。2025年4月に締結した本協定のもと、観光振興、町民サービスの向上などに取組んでおり、現在は同町のグルメ商品化を目指しています。

シン・茨城あげそば

シン・茨城あげそば

地方公共団体との取引推進

 地方公共団体や諸団体との取引推進、コンサルティング活動の充実に取組み、県内全ての市町村とお取引いただいています。

指定金融機関 横瀬町、朝霞地区一部事務組合、朝霞和光資源循環組合、草加八潮消防組合、茨城県五霞町
総括出納取扱金融機関 埼玉県下水道局の公金事務取扱
指定代理金融機関 埼玉県、さいたま市、朝霞市、日高市、幸手市

地域活性コンソーシアム

 産学官金の連携による地域活性化を目的に設立した「ぶぎん地域活性コンソーシアム」では、さまざまな課題解決と新たなビジネス創出に向け、情報交換やノウハウ共有に取組んでいます。

地域課題解決に向けて

シティプロモーションの取組み

 交流・関係・定住の各人口の増加という地方公共団体の課題に対応し、地域の持続的発展や活性化に貢献するため、その地域の魅力発信に取組んでいます。
 2024年には、嵐山町と「シティプロモーションに関する連携協定」を締結し、全国に向けた情報発信のサポート等に取組んでいます。

地域情報紙「ぶらって」シリーズ

 2007年より立教大学と連携し、観光を通じた地域活性化に向け、学生の視点や思いを込めたまち歩きマップ「ぶらって」シリーズを継続的に制作しています。

地図②

「ふるさと納税」に関する取組み

 地域の魅力発信と認知向上に繋がる「ふるさと納税」の活用促進や取組強化に向け、県および市町村職員を対象とした「ふるさと納税研究会」を継続的に実施しているほか、県内の魅力的な返礼品の情報を発信するイベントを開催しています。
 また、「企業版ふるさと納税」についても市町村と企業のマッチング等に取組んでいます。

企業版ふるさと納税

「企業版ふるさと納税」活用を
テーマとしたセミナー

空き家問題解決に向けて

 埼玉県内自治体および株式会社クラッソーネと連携し、空き家問題解決のため、市民向けセミナーの開催や、「空き家活用ローン」を通じた資金面の支援に取組んでいます。

連携自治体

朝霞市、熊谷市、さいたま市、
坂戸市、飯能市(50音順)

NPO法人の課題解決を応援

 地域の共助社会づくりの重要な担い手であるNPO法人の皆さまのさまざまな課題解決に向けた連携を図るため、埼玉県と「共助社会づくりのための協力に関する協定」を締結し総合的なサポートに取組んでいます。

自然災害等の危機対応支援

災害に備えた取組み支援

  • 県内自治体と連携し、安心・安全のまちづくりに貢献するため、住民の方々への情報発信などを支援しています。
  • このほか、株式会社デベロップと連携し、災害時におけるレスキューホテルの提供を行っています。

連携自治体

加須市、川口市、杉戸町、草加市、戸田市、東松山市、吉見町(50音順)

移動宿泊施設1
移動宿泊施設2

災害時に仮宿泊施設となるレスキューホテル(移動式コンテナ客室)

本店ビルを帰宅困難者の一時滞在施設として提供

 さいたま市との協定に基づき、大規模災害時に帰宅困難者200名を受け入れます。市や大宮駅周辺事業者と合同で訓練を実施するなど、有事の際の対応力向上を図っています。

  • 食料・飲料・毛布など物資の提供

  • トイレ・水道など設備提供

大会議室

帰宅困難者を受け入れる大会議室

合同訓練

合同訓練

地域の団体と連携した取組み

「災害時における食と地域の絆」をテーマとしたイベントの開催に協力するなど、災害時のコミュニティ拠点となる子ども食堂の重要性と可能性について継続的な発信を行っています。

子ども食堂防災シンポジウム

子ども食堂と連携した防災啓発イベント

農業分野への取組み

 農業分野に特化した専門チームを中心に、異業種による新規参入支援など地元銀行ならではのソリューションを提供しています。

  • 新規就農・異業種からの参入支援
  • 資金調達(専用融資商品)
  • セミナー等を通じた経営革新支援
  • 販路拡大に向けたビジネスマッチング
  • 地域産品を活用した新商品開発支援
  • 県内農業の課題解決プロジェクト展開

「むさしのアグリイノベーションプロジェクト」

 2023年より農業分野における新たな取組みとして、「むさしのアグリイノベーションプロジェクト」を開始しました。米づくりや加工品開発等で得られるノウハウや知見をもとに、県内農業を取り巻く様々な課題の解決を目指しています。

田植え
図②

米づくり

 地元生産者と連携した米づくりを通じて、気候変動に強い品種の栽培や新技術の活用などに挑戦し、課題解決手法の水平展開を目指しています。

ドローンの活用

ドローンの活用

加工品の開発

 様々な加工品の開発を行いながら、そこで得られる示唆・知見を生産現場にフィードバックしていくことを目指しています。

純米吟醸酒「むさしの」

暑さに強い品種を原料にした
純米吟醸酒「むさしの」

新たな産業の創造へ「見沼たんぼ“小麦”6次産業創造プロジェクト」

 さいたま市の「見沼田んぼ」での小麦の生産復活と新たな産業の創造に向け、「見沼たんぼ“小麦”6次産業創造プロジェクト」を立ち上げ、事業者の方々や行政、教育機関と連携し、6次産業化の実績を積み上げています。これまでに、収穫した小麦を用いたクラフトビールやベーグル、うどん等の商品を開発しました。

小麦

地産地消の促進に向けて

「見沼たんぼ“小麦”6次産業創造プロジェクト」および「むさしのアグリイノベーションプロジェクト」で収穫した小麦や米は、子ども食堂への寄贈や料理体験教室等にも活用され、子ども支援の輪の拡大や地産地消を学ぶ「食育」の契機づくりに役立てられています。

子ども食堂

子ども食堂イベントで収穫米を用いたお弁当を提供

地域商社による高齢者(アクティブシニア)支援

地域商社「むさしの未来パートナーズ」では、これまでの銀行業務の枠組みを超えた非金融の取組みを通じ、地域の皆さまの課題や困りごとを解決し、経済および社会の活性化に貢献することを目指しています。有料会員制サービス「彩・発見」では、アクティブシニアの方々をはじめとした高齢者の皆さまの日常生活における困りごとの解決や、暮らしを彩る体験の提供を行っています。

彩・発見

つかう

  • 家事代行や庭の手入れといった日常生活の困りごとを解決します。
  • 食事や趣味など暮らしを彩る体験を提供します。

もらえる

厳選した県内の逸品を年2回お届けします。

参加する

会員の皆さま向けのイベントを開催しています。

健康体操教室
スマートフォン教室
健康マージャン教室
フォトコンテスト

ものづくり支援の取組み

 業務効率化やカーボンニュートラルへの対応等の経営課題を有する製造業のお客さまに向けて、外部機関との連携により課題解決を支援しています。また、県内製造業の競争力強化を目指す「ぶぎんものづくり経営塾」や、生産現場のデジタル化をテーマとした「デジタルエンジニアリングアカデミー」等を継続的に開催しています。

主な連携機関

  • ITコーディネータ協会

  • 埼玉県DX推進支援ネットワーク

  • 埼玉県産業振興公社

  • 埼玉県よろず支援拠点

産学官連携を通じた支援

 県内に拠点を置く8大学と連携し、お取引先企業の研究開発・経営革新などの経営課題解決を支援しています。

連携大学と主な専門分野
  • 東洋大学(川越市)

    製造・工業分野

  • 立教大学(新座市)

    観光産業

  • 西武文理大学(狭山市)

    サービス産業

  • 埼玉県立大学(越谷市)

    介護・福祉分野

  • 埼玉工業大学(深谷市)

    電気分野

  • 日本工業大学(宮代町)

    AIやIoTなど先進工学

  • 埼玉大学(さいたま市)

    文系・理系の広汎な分野

  • 平成国際大学(加須市)

    健康・スポーツ分野

地域雇用の促進(県内高校新卒者採用)

地元企業として、雇用を通じ地域に貢献していくため、埼玉県内の高校新卒者採用を2006年4月から再開し、2025年4月までに累計491名を採用しています。