連載コラム【お金の世界の歩き方】〜第18回 投資教育〜

花子

「今日もよろしくお願いします。先生、一つお聞きしたいことがあるのですが、よろしいですか?」

先生

「はい、何でしょうか」

花子

「今、小学校に通っている娘に買い物を頼んだり、お小遣いをあげる時に、ふと今のうちからお金の勉強をさせておくことは大切なのではないかと思う時があるんです」

先生

「花子さん、それはとても大切なことだと思います。金融の世界では『投資教育』と呼ばれたりしていますが、金融や経済に関する知識や判断力の向上は国の発展にも大事である、とされています」

花子

「そうなんですね。でも、実際にそういう力を身につけるのは難しいと感じます」

先生

「日本の場合、金融やお金の話になると急にハードルが上がってしまう雰囲気がありますよね。その原因の一つには、小さい頃からお金の勉強をしてきていないということがあります。小学校、中学校そして高校と花子さんはどこかでお金の勉強をしてきた経験がありますか?」

花子

「いえ、ありません。社会に出て結婚して、家計のやりくりなどを通じて、お金や経済って大切なんだと思うことはあるのですが、そういう大事なことを学校で教わった記憶はありません」

先生

「ですよね。日本では『人前でお金の話をするのはよくない』という雰囲気が残っていますからね」

花子

「はい。私も両親からそのように教えられました」

先生

「僕もそうでしたよ。でも、海外では日本の何倍も投資教育が進んでいます。例えば、イギリスでは制度的に、小学校から学年ごとに学ぶべき内容がしっかりと決められています」

花子

「例えば、どういうことを教わるのですか?」

先生

「イギリスの学校用指導書によりますと、7歳から11歳の間には『現金以外のお金、すなわち小切手帳、クレジットカードやデビットカードについて学び、どのように使われるのかを知る』と記載されています」

花子

「えっ、それを小学校の頃に勉強しているのですか。すごい!」

先生

「でしょ。また、アメリカの小学生が使っている投資教育の教科書は、日本の大人が学んだ方が良いような内容になっています」

花子

「それだけ、海外では投資教育が進んでいるのですね。なんだかレベルが違いますね・・・。それにしても先生はやけに詳しいですね」

先生

「投資教育では先駆的な仕事に従事していましたからね!」

花子

「なるほど、それで詳しいのですね。でも、これだけ日本は遅れていて大丈夫なのですか?何か子供のうちから出来ることはありませんか?」

先生

「そうですね。例えば、『お金はどこから来るのか』を一緒に考えてみましょう。お給料はもちろんなのですが、手当や給付金、そしてお祝い金や賞金といったものもありますよね。そして、『お金はどこに行くのか』も考えましょう。買いたいモノについて考えるだけでも、いろんな意見が出てきますよ。また、大人は家族のためにどれだけお金を使うかも子供のうちから認識することは大事です」

花子

「うちの子供は私が『お金がないからダメよ』と言うと、『銀行に行けばいいじゃん』といいますからね」

先生

「そうですね。昔のお給料は手渡しでしたが、最近ではほとんどが振り込みですからね。どこから生活費が出ているのかの意識が希薄になっています。そう言えば、こうした金融教育については金融機関も取り組んでいるのですよ」

花子

「金融機関でいろいろ教えてもらえるのですか?」

先生

「はい。僕も一度参加したことがあるのですが、金融機関では夏休み等に子供向けのマネースクールを開催しているところがあるんです。お金にまつわる話はもちろん、銀行の業務などを見学したりすることができます。また、大人向けには、投資信託を基礎から学べるセミナーや世界のマーケットの最新動向がわかるセミナーなども開催しており、このような機会を利用して知識を身につけることもできますよ」

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花子

「へぇ〜。そういう経験をすると、お金に対する興味が湧いていいですよね」

先生

「はい。僕もそう思います。日本の投資教育のレベルがすぐに欧米に追い付くとは思いませんが、日頃からの積み重ねでその差を縮めていくことは可能だと思っています」

先生

「大人になり実際に資産の運用を行うにあたっては、どうしても一定の金融知識が必要となりますから、小さい頃からの投資教育が大切ですね!」

花子

「さっそく、私も子供たちと一緒にお金の勉強をしていきたいと思います!今日もありがとうございました」

『武蔵野 花子』プロフィール

埼玉県内に住む33歳の女性。
パートタイムで働いており、家族は会社員の夫・長女(小学校1年生)・長男(幼稚園)がいる。最近よくママ友と子供の教育費や、家の購入について話すことが多く、これからのお金の使い方について、どうすればいいのかわからず悩んでいる。

『川口先生』プロフィール

証券会社や銀行を経て、現在は金融ジャーナリストとして活躍している。武蔵野家の近所に住んでいて、悩める花子に対しお金についていろんな角度から話をしてくれる。
趣味はスポーツで、ゴルフが得意だそう。また、社会人になってから始めた空手も黒帯である。

執筆:川口一晃

※本コラムを執筆されている川口一晃氏がナビゲーターを務める、当行提供ラジオ番組「お金の世界の歩き方」毎週月〜木曜日7:04からNACK5にて絶賛放送中!当行行員も出演していますので、ぜひお聴きください!聴き逃してしまってもラジオが聴けるアプリ「radiko.jp」にて1週間までさかのぼって聴くことができます!

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