連載コラム【お金の世界の歩き方】〜第1回 人生の三大資金〜

『武蔵野 花子』プロフィール

埼玉県内に住む33歳の女性。
パートタイムで働いており、家族は会社員の夫・長女(小学校1年生)・長男(幼稚園)がいる。最近よくママ友と子供の教育費や、家の購入について話すことが多く、これからのお金の使い方について、どうすればいいのかわからず悩んでいる。

『川口先生』プロフィール

証券会社や銀行を経て、現在は金融ジャーナリストとして活躍している。武蔵野家の近所に住んでいて、悩める花子に対しお金についていろんな角度から話をしてくれる。
趣味はスポーツで、ゴルフが得意だそう。また、社会人から始めた空手も黒帯である。

花子

「あ〜あ、子供や家族の将来のことを考え始めると、お金のことで分からないことがたくさん出てきていつもまとまらない」

先生

「おや、お金のことでお困りですか?」

花子

「は、はい。ちょっと…ところで、どちら様ですか?」

先生

「安心してください。僕はこう見えてもお金の専門家なのです。お金でお困りのことがあれば何でも相談に乗りますよ。ただし、お金はお貸しできませんが」

花子

「あはは、面白い方ですね。でも専門家の方に相談できるのは心強いです。ぜひ色々と教えてください」

先生

「お任せください。これからお金の世界の歩き方をお教えしましょう」

先生

「それでは、いきなりですが問題です。『人生の三大資金(支出)』と呼ばれている、人生でお金を使うベスト3があるのですが、何だと思いますか?」

花子

「えっ、そんな急に聞かれても…うーん、今の家計で一番大きいのは家賃なので、住宅ですかね。あとは子供関係とか…あと一つは何だろう」

先生

「さすがは、家計を見ているだけはありますね。では、順番に見ていきましょう。まずは子供の教育費です。4年制大学を卒業するまでどれ位の教育費がかかると思いますか?」

花子

「想像もつきませんが…500万円、いや800万円くらいですか?」

先生

「全国平均で検証していきますよ。まず幼稚園。1年で約40万円かかると言われています。年少からだと3年間で約120万円となりますね。そして、小学校。公立小学校の場合は6年間で約200万円、私立だと約900万円かかります」

花子

「えっ、私立小学校だとそんなにかかるんですか!公立でよかったわ…」

先生

「まだまだ続きますよ。中学校に進みます。公立だと3年間で約140万円、私立だと約400万円。高校は、公立だと約130万円、私立だと約300万円かかります」

花子

「公立だけでも結構かかりますね!」

先生

「ちょっとびっくりしていますね。大学はもっとびっくりしますよ。医学部は除くとして、一番安いのは国立大学の自宅組で4年間で約500万円です」

花子

「一番安くて500万円!ちょっとめまいがしてきました…でもさらに上があるんですよね」

先生

「はい。私立大学文系が約600万円、理系だと約800万円です。ということで、一人およそ1,500万円から2,000万円かかります」

先生

「さて、子供が成長すると、次に考えるのが…何だと思いますか?」

花子

「それは家じゃないですか」

先生

「その通りです。住宅です。埼玉県の新築マンションの平均価格をご存知ですか?…実は4,000万円を超えてきているのです!」

花子

「平均でそんなに!高いですね…はぁ」

先生

「でも、住宅購入資金を一括で払える人はほとんどいませんよね。ですので、住宅ローンを組むことになります。4,000万円の借入で、35年間、1.5%の固定金利だと支払総額は約5,100万円となります」

花子

「金利だけで1,000万円以上あるんですか」

先生

「これでも超低金利時代ですので利息で払う金額は少なくなった方です」

花子

「あ、それはニュースで見たことがあります。今までで一番金利が低くなっているとか何とか…」

先生

「では、いよいよ三番目です。子供が独立しました。住宅ローンの支払いももうじき終わります。そうした時にやってくるのが…」

花子

「…あっ、分かりました!老後の生活ですね」

先生

「そうです。これも全国平均で話をすると、夫婦二人で余裕のある生活だと月々約36万円、ギリギリだと約23万円かかると言われています。真ん中を取って30万円の生活費とすると、夫婦二人で20年間で7,200万円かかります。そして、旦那さんが先に亡くなり、後に残されて10年間生きるとすると生活費は30万円の七掛けの約20万円かかります」

花子

「半分ではないのですか」

先生

「そうなのです。光熱費や固定資産税など二人での生活の時と変わらない経費があるからです。20万円で計算すると2,400万円となります。そして、合計約1億円かかるのです」

花子

「い、1億円…」

先生

「でも、1億円を貯める必要はありません。退職金や年金がありますので、実際足りなくなる金額は2,000万円前後です」

花子

「ほんの少しですけど、ホッとしました。不安はありますが、ちゃんとお金について考えないといけないですね!これからもよろしくお願いします」

先生

「お任せください」

執筆:川口一晃

わたしの未来シミュレーション

※本コラムを執筆されている川口一晃氏がナビゲーターを務める、当行提供ラジオ番組「お金の世界の歩き方」毎週月〜木曜日7:04からNACK5にて絶賛放送中!当行行員も出演していますので、ぜひお聴きください!聴き逃してしまってもラジオが聴けるアプリ「radiko.jp」にて1週間までさかのぼって聴くことができます!

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