〝マル乳〟と〝マル子〟って?
赤ちゃんや小さな子どもは、よく風邪をひいたり、感染症にかかったりします。早目に受診したいものですが、いつも医療費がかかっては家計の負担になります。
そこで、47都道府県すべての自治体では、3歳未満の子どもの医療費は入通院ともに自己負担がかからないしくみになっています。乳幼児医療費助成制度といって、お住まいの自治体から交付される「マル乳医療証」を、健康保険証とともに医療機関の窓口で提示すると、(*)自己負担なしで受診できます。「マル乳医療証」は、自治体によっては小学校就学前まで利用できるところもあります。
また医療費の助成は、小学生以上でも利用できる自治体もあります。義務教育就学児医療費助成制度といって、自治体から交付される「マル子医療証」を提示すると、医療費の一部、または全部が助成されるものです。ただし助成される範囲は、①入院のみ・入通院のいずれか②対象年齢の上限(9歳年度末〜18歳年度末まで)③自己負担の金額―について、自治体によって異なります。
なかでも東京都は充実していて、多くの市区町村が入通院ともに中学生まで、千代田区では高校生まで、医療費の自己負担がゼロになります。なお、今年の10月から、神奈川県などの各市では助成の対象年齢を引き上げました。それまでは通院の医療費が助成される対象は小学校就学前までとしていましたが、小学3年生、ないしは4年生まで拡大されました。
(*)窓口では医療費を支払い、後で自治体に申請して還付を受けることもある