健康診断を受けよう

体力が落ちたり、体調を崩したりしがちな夏バテの季節。
健康の大切さを実感するこの時期に、健康診断のことも知っておきましょう。

プロフィール

福島 えみ子 (ふくしま えみこ)

リュクスセオリーFPサロン代表、CFP®、1級FP技能士

銀行、法律事務所に勤務後、お金の知識の有無で人生は左右されることがあるとFP資格を取得。転機の多い女性にあわせたフレキシブルなプラン、人生を楽しむためのプランづくりが得意。講演・執筆・相談と幅広く活動中。

受けていますか? 健康診断

失って初めて大切さを痛感するもの。そのひとつが健康です。病気になってから病院にかけ込むよりも、予防や早期発見ができれば、体にも家計にもそれが一番です。病気になれば治療費がかかりますし、入院した場合には働けない期間の収入減も家計に大きなダメージを与えます。

その病気の予防や早期発見に大きく役立つのが健康診断です。とはいえ、勤務先で強制的に受ける人以外は、メリットはわかっていても手間もお金もかかるため、躊躇してしまう人が多いようです。

健康診断は独自に実施している自治体もありますが、公的健康保険からも補助があり、一定の自己負担額のみで利用できます。ただし、健康保険の種類によって受けられる健診は多少異なります。そこで、まずは40〜74歳の方なら、どの健康保険に加入していても受診できる「特定健康診査」についてご紹介します。

特定健診で脱メタボ

「特定健康診査」はいわゆるメタボ健診≠フことで、生活習慣病の早期発見・予防のための健診です。生活習慣病とは、高血圧・高血糖・脂質異常などをいい、日本人の死因の半数以上を占める、がん・心疾患・脳血管疾患といった重大な病気につながりがちです。そして、これらを引き起こす要因が複数ある状態を「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と呼びます。

この特定健診の検査項目は、内臓脂肪の蓄積や血中脂質の数値、血圧の数値などです。そして、もし結果が一定の基準値を超えた場合は、無料で「特定保健指導」を受けられます。

指導の内容は、生活習慣病のリスクに応じて、「動機づけ支援」「積極支援」の2つ。生活習慣の改善の必要性に応じた頻度で、それぞれ面接や電話・メールなどを通じて専門家が改善に向けてサポートしてくれます。

女性対象のがん検診も

もちろん、この特定健診以外にも受けられる健診はあります。先ほど、保険者によって健診制度は様ざまとお話しましたが、ここでは一例として、「協会けんぽ」の「生活習慣予防健診」の受診内容をご紹介しましょう。

まず、ベーシックな「一般健診」では、血液検査、尿検査、胸部レントゲンなど約30項目の内容で、35〜74歳の人が受診可能です。そのうち、40歳・50歳といった節目の年齢では、検査項目を増やした付加健診が受けられます。さらに年齢によっては、女性を対象としたがん検診も用意されています(図表参照)。

これらの健診は、それぞれ受けられる年齢が決まっていますから、くれぐれも申し込むタイミングを逃さないよう気をつけてください。

また、気になる健診費用ですが、自己負担額は、健診機関や健診種類によっても異なります。国民健康保険では、自治体によって無料のところもあるようです。協会けんぽの場合ですと、各検査により、ざっと半額、あるいはそれ以下の自己負担額で受けられると考えていただくとよいでしょう。

ただ、せっかく健康診断を受けても、受けっぱなしでは意味がありません。結果が「要経過観察」や「要再検査」なら、医療機関の診察を受けるなどのケアを積極的にしておきましょう。とくに「要再検査」のまま放置していては、民間の医療保険に加入できない場合もありますからご注意ください。

普段から健康を気にかけるきっかけとして、年1回の健康診断をぜひ積極的に利用したいものです。

(記事提供:ニッキンマネー2015年9月号これでスッキリ 健康保険AtoZ)

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