口座開設から学ぶこと

プロフィール

鈴木 さや子(すずき さやこ)

mamaTanoマネーサロン代表

慶應大卒業後、国内損保に勤務。退職後、幸せな人生のためにお金の知識が不可欠と気付き、CFP®資格を取得。
現在、主に女性向けのマネー&キャリア、また、子どものマネー教育に関する執筆、講演で活躍。キャリア・コンサルタント(CDA)。オールアバウト学費・教育費ガイド。2児の母。

未成年でも開設できます

お正月に子どもが手にするお年玉。日ごろ開催するセミナーでも、このお年玉の管理方法に関する質問を、たくさんいただきます。

学研教育総合研究所の調査によると、お年玉の金額は小学生平均で約1万9千円。こんな大金を現金のまま、いつまでも子どもに管理させることは、使いすぎだけでなく、盗難などの観点からも、少々危険です。

そこで私は、子ども名義の銀行口座を開設し、そこで管理する方法をお勧めしています。

「子どもが開設できるの?」と、疑問に感じる方もいらっしゃいますが、多くの銀行で、0歳から普通預金口座を開設することができます。必要書類は銀行によって異なりますが、一般に、親権者の身分証明や子ども本人の健康保険証やパスポート、親子の確認がとれる書類などがあればOKです。

一方、ネット銀行では年齢制限を設けているところが多く、15歳未満は開設できないケースも少なくありません。

手軽さが魅力のネット銀行ですが、子どものお金に対する意識を高めることが、口座開設の目的なわけですから、ここは実際の店舗があり、行員と会話もできる、身近な銀行などのほうが適していると思います。

自分で開設した口座でお金を管理すれば、入出金の記録が通帳に残るので、自分の目でお金の動きが確認できますし、マイ通帳≠フ存在は、子どもにとって嬉しいものですよね。

もちろん、銀行が子どもにとってぐんと身近な存在になる点も、大きなメリットだと思います。

口座を開いて学べること

子どもは銀行口座の開設を通じて、実にたくさんのことを学ぶことができます。

たとえば、銀行はお金を安全に預けることができる場所であること、使いたいときは預けた分のなかから自由に引き出すことができること、預ける期間に応じて利息がつくこと、追加で預けることもできること、家の貯金箱よりも貯蓄機能が高いこと、などです。

そのうち、親が日ごろ、引き出して使っているお金は、天から降ってきたものではなく、働いた対価として会社から振り込まれたお金であることや、毎月の電気代や携帯代などが、口座から引き落とされていることも理解してくれるようになるでしょう。

そして、ゆくゆくは銀行の持つ3つの役割、「お金を預かる」「お金を貸し出す」「お金を送る」についても、お子さんとの銀行口座をめぐる会話の中で、ぜひ丁寧に教えてあげてください。

銀行口座の開きかた

お子さんが生まれたときに、すでに子ども名義の口座を作ってあるという方は、それを利用してもよいかと思いますが、これから作るのであれば、ぜひ子ども自身にチャレンジさせてみてください。「これまで貯めてきたお年玉やおこづかいを、銀行さんに預かってもらおう」と相談し、子どもが理解したら、まずは一緒に銀行を選ぶことから始めます。

なんらかの事情で、将来、親から子どもの口座にお金を振り込む機会もあるかもしれませんので、手数料などの観点から親と同じ銀行にすると便利です。また、入出金の際は、窓口に直接出向くほうが子どもの勉強になるので、できるだけ家から近いところにある銀行がよいかと思います。

そして銀行が決まったら、必要書類を調べて準備するのと合わせて、ぜひ子ども専用の印鑑を作りましょう。最近は大人になっても使えるように、女の子の場合は下の名前で作るご家庭も増えているようです。

(記事提供:ニッキンマネー2015年6月号 子どもに学ばせたいマネーのしきたり)

「口座を開設・利用する」

このページの先頭へ