お年玉をたくさんもらったら

小学生低学年でも1万円

お正月明けの登校日、子どもたちはお年玉の話題で持ち切りになります。とくに金額、いくらもらったかが話題の中心だそうです。

ただ、多くもらえるほど喜ぶ子どもに対して、親は、あまりにもらいすぎると、子どもにどう渡して良いのか迷ってしまいます。

金融広報中央委員会「知るぽると」の調査結果(※)によると、もらったお年玉の金額で最も多い回答は、小学生低学年で「1万円くらい」、中学年が「1万円から2万円未満」、高学年になると「2万円から3万円未満」とのこと。小学1年生でも1万円以上もらっている子どもが、めずらしくないことがうかがえます。

多くもらったお年玉をそのまま財布に入れて、放課後、街中を歩いている小学生も少なくありません。多額のお金を持ち歩くことは、紛失や盗難だけでなく、友達との貸し借りや、おごりなどにつながる危険も考えられます。

日頃、おこづかいを通じて、子どもにお金の大切さを伝えていても、一度に1万円以上のお金を手にして、欲しいモノが何でも買える状況に味を占めてしまっては、それまでの親の努力が水の泡となるかもしれません。

大切なのは、お年玉をもらったまま、子どもに管理を任せきりにしないことです。

(※)「子どものくらしとお金に関する調査」(2010年度調査)

プロフィール

鈴木 さや子 (すずき さやこ)

mamaTanoマネーサロン代表

慶應大卒業後、国内損保に勤務。退職後、幸せな人生のためにお金の知識が不可欠と気付き、CFP® 資格を取得。現在、主に女性向けのマネー&キャリア、また、子どものマネー教育に関する執筆、講演で活躍。キャリア・コンサルタント(CDA)。オールアバウト学費・教育費ガイド。2児の母。

お年玉の由来も伝えて

お年玉は今でこそ、お金で渡すのが一般的ですが、本来はお餅だったことをご存じですか?

そもそもお正月とは、新年の神様である年神様をお迎えする行事のこと。その年神様が依りつき、魂が宿ると言われていたお餅を、その年の魂となる「年魂(としたま)」として、家長が家族に分け与えたのがおとしだま≠フ由来です。その後、江戸時代になり、人々はお餅だけでなくモノやお金を渡すようになり、こうした年始の贈り物全般がお年玉≠ニ呼ばれるようになりました。

お年玉は「神様の魂」と思うと、もらう時も、感謝の気持ちを持って大切に受け取れるように感じませんか? 由来についても子どもに話しておくとよいですね。

お年玉を3つに分けよう

では、もらったお年玉は、どのように管理するのがよいのでしょうか? 私は、もらった金額に関わらず、目的に応じて3つに分ける方法をお勧めしています。

1つ目は「お正月に欲しいモノを買うためのお金」、2つ目は「1年間かけて使うためのお金」、3つ目は「将来、自分の夢を叶えるためのお金」です。

お年玉は、子どもにとってボーナスとも言える特別な存在。ここで、すべてを「今」の自分のために使うのではなく、「これから」の自分のために取り分けておく視点を持たせることは重要です。お金を使う時期を「今」と「近いこれから」と「先のこれから」に分ける考え方は、大人になってからの家計管理などでも、きっと役に立つはずです。

具体的な配分は、まず子どもに考えさせ、その理由をじっくり聞くようにしましょう。

・「今」のために使うとして、親子ともに満足できるのか? 

・「近いこれから」のために使うとして、1年間で分割して使うのか、万一に備えてとっておくのか?

・「先のこれから」のために使うとして、その夢とは何なのか?

親としても、こうした点は、ぜひチェックしておきたいところです。また「先のこれから」に配分したお金は、一緒に銀行に行って、子ども名義の口座に、自分の手で入金させるのがお勧めです。

(記事提供:ニッキンマネー2015年1月号)

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