図表1は、特約付き終身保険の保険証券イメージ図です。イメージ図ですが、記載事項は実際の保険証券と変わりません。金額は、編集部が仮においたものです。赤字部分に注目してください。ここに、保険の内容がすべて記載されています。赤字部分の意味がわかれば、保険内容が理解できます。
契約者・被保険者・受取人
生命保険契約では、必ず保険契約者、被保険者、保険金受取人を決めなければなりません。
「契約者」とは、生命保険会社と保険契約を結んで保険料を支払う人のことです。「被保険者」とは、保険の対象者、つまり保険金支払いの原因となる人です。「保険金受取人」は、保険金を実際に受け取る人です。契約者・被保険者・受取人が同一人物である必要はありません。それぞれ違う人でもかまいません。
3者の相互関係を図表1に即して説明します。被保険者の死亡年齢は55歳とします。この契約では、被保険者は、契約者のAさん自身です。Aさんの死亡によりBさんに主契約300万円と定期保険特約3千万円の死亡保険金が支払われることを示しています。
3者が全員別の場合は、どうなるのでしょうか。契約者をAさん、被保険者をBさん、受取人をCさんとします。その場合でもBさんが死亡した場合に、Cさんに主契約の300万円+定期保険特約の3千万円が支払われます。